・・・かもシレナイ?
こちらの作品は
読み手に想像力を求めていると思います。
作品中の主人公のように、「りんご」を見て「りんご」の形をとった「何か」ではないだろうか?のように思える方なら、この本も面白く感じると思えます。
想像力のある大人なら、大人でも面白いと思います、例えば何かを組み合わせて新しい物を作るとか、違う使い方を思いつく人、ある種のチャレンジャー。
即物的な人生の方とか、想像力の無い人・・・この本を見ても平面的に読んでる人とか・・・まったくコノ本は面白くないと感じると思います。「りんご」は、どう見ても「りんご」にしか思えない人。
大人は、その人生で得た経験や知識から絵本の主人公のような創造性を発揮することは出来ないのが実情ですが、想像力は頭の柔らかさでもあるでしょう。また、想像して面白いな・・・って思うこと、そういうことを認めるのも許容度ですか(笑)
これは絵本ですが、単純に眺めていれば、それだけの本。
主人公と共に想像力を広げられれば頭の柔らかさの証明。
自分と違う見方・意見に出合ったとき「そうか、物の見方には他の考え方がある」って認められるなら許容度、寛容力の証明。
絵本一冊ですが、見方、読み方、考え方、自己検証。
堅いこと言わずに、単純に面白いで良いと思います。
絵が可愛いでも良いと思います。
ただ表紙に惹かれたでも良いと思います。
著者は同系統の作品を何作か書かれていますが、私は「りんごかもしれない」しか持ってません。